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お知らせ

兼田昌尚氏作品ご紹介

小生が心酔している萩焼陶芸家・兼田先生の作品のごく一部を紹介させて頂きます。
  • 1953年 江戸時代から続く天寵山窯の八代目として、山口県萩市に生まれる。
  •   79年 筑波大学大学院 芸術研究科美術(彫塑)専攻修了。作陶を始める。
  •   92年 著書「陶−兼田昌尚」京都書院より刊行。
  •   94年 NHKテレビ「日本やきもの紀行・萩焼伝統との格闘」にて特集される。
  •   98年 NHKテレビ「やきもの探訪・土塊無心」にて再び特集される。
  •   99年 エネルギア美術賞受賞。
  • 2000年 筑波大学芸術学系 助教授就任。パリにて「萩焼400年展」に展示。
  •   06年 山口県立萩美術館に茶室「且座−稜線のムコウへ」開設。
  •   09年 NYにて個展開催。
[収蔵美術館] 東京国立近代美術館・山口県立美術館・NYメトロポリタン美術館・ブルックリン美術館・サンフランシスコ美術館・フィラデルフィア美術館

兼田氏作 茶室「且座(さざ)−稜線のムコウへ」山口県立萩美術館内

(同美術館パンフレットより)

WORK99-14 白釉窯変 ( はくゆうようへん ) 花器 (h47cm)

白釉窯変徳利(h14cm)・湯呑茶碗・ぐい呑み

白釉花器(h30cm)

白釉窯変花器(h30cm)

白釉窯変茶碗 (w13cm)


白釉窯変茶碗 (w14cm)


&周りは湯呑たち

灰被(はいかぶり)花器 (w13cm)


白釉窯変茶入 (h9cm)


白釉窯変茶入 (h9.5cm)


灰被壁掛花器(h16cm)


白釉窯変壁掛花器(h16cm)


白釉窯変花器 (w21cm)


灰被香炉 (h13cm)


萩城石彫公園内 兼田氏石彫作品
(米国・オーストリア人作家とのgroup work)

小生が初めて兼田先生の作品に出会ってから20年が経ちました。
近年の先生の作品集―WORK―には、年毎に確かな方向性と発展が感じられます。
最近の萩焼作家には、兼田先生と同様、ARTとして新たな道を求める傾向が
少なくありません。しかし残念なことに、そのような作品のほとんどは、
萩焼と称さなくてもいいようなキテレツな物が多いのです・・。
その一方兼田先生の作品は、刳貫(くりぬき)という独特の手法で造形を追及する、
陶芸+彫刻的とも言える新進な作品ですが、その礎はあくまで伝統的萩焼であり、
正に古きを重んじながら新しい道を拓く「次世代萩焼作家」の最先鋒です。
その才能は陶芸以外にも、冒頭の茶室や、上写真のように素晴らしい石彫にも発揮されるなど
、まさに陶芸界のイサム・ノグチと言えると小生は思っております。

よく兼田先生は、「土を叩きながら、[自分の求める造形]と[土が成りたがる形]が
せめぎ合い、作品ができあがっていきます」とおっしゃいます。土は本来、大地に埋もれて
形など成さないのが自然なのでしょうが、兼田先生の手にかかると、あたかも
「土が成りたがっている形」が存在し、土塊にも意思があるように感じられてくるから
不思議です。この刳貫の工程を、他の萩焼作家がまねた物をしばしば萩で見受けますが、
とても兼田先生の造形のセンスに及ぶものではありません。
まさに江戸時代からの芸術家系としてのDNAに対し、付け焼刃の作家のセンスは
太刀打ちできないと感じます。


―兼田先生近影―
最近の兼田先生は、「 且座作陶 ( さざさくとう ) 」つまり
「今無理に結論や方向性は出さず、毎日をただ無心に作陶にいそしむ。
」という姿勢を取られています。今後は是非、先生独自のHPを設けて頂き、新たな作品の展開を示して「稜線のムコウへ」羽ばたいて頂きたく切望しております。  加賀達美拝
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